コンベクションオーブンは、パンやピザをおいしく焼くのはもちろん、揚げ物などのお惣菜を温めたりするにもとても重宝します。
焼いたりお惣菜の温めは得意なコンベクションオーブンですが、ご飯を温めることはできるのでしょうか?
結論を言うと、コンベクションオーブンに電子レンジの機能が付いていればできますが、付いていなければ、できないことはないものの難しいです。
そもそも、一般的にコンベクションオーブンと呼ばれているものは、コンベクション(熱対流)機能が付いたオーブントースター的なもので、電子レンジ機能は付いていません。
ただ、高機能な電子レンジの中には、オーブンにコンベクション機能が付いているものもあるので、こちらをコンベクションオーブンと呼ぶこともあり、ちょっとややこしいので、それぞれの違いについてまとめてみました。
ちなみに我が家で愛用中のコンベクションオーブン・通称「オーヤマくん」には、電子レンジ機能は付いていません。
しかも我が家は電子レンジ(オーブンレンジ)が壊れたのをきっかけに、入れ替わりでコンベクションオーブンを購入したため電子レンジがないので、気軽に「レンチン」はできなくなってしまいました。
お鍋でご飯を炊いていて炊飯器もないので保温すらできない、そんな我が家のご飯の温め方や、電子レンジ機能が付いていないコンベクションオーブンでご飯を温めることは本当にできないのか?についても検証してみました。
また、コンベクションオーブンであつあつ出来立てご飯が楽しめる、便利グッズも見つけたのでご紹介します。
コンベクションオーブンでご飯は温められる?
まず、コンベクションオーブンとひと口で言っても、機種によって備わっている機能が違うことを前提に考える必要があります。
実はコンベクションオーブンには、大きく分けて2つのタイプがあります。
オーブントースタータイプ
ひとつは、コンベクション(熱対流)機能が付いたオーブントースタータイプのもの。
デロンギやシロカ、アイリスオーヤマのオーヤマくんのように比較的リーズナブルな価格帯のものがこちらになります。
特徴としては、熱の立ち上がりが早いですが、保温性はやや劣ります。
また、普通のオーブントースターには熱を対流させるファンがないという点で、コンベクションオーブンと大きな違いがあります。
そして、ヒーターを使うオーブントースターなので、マイクロ波を使って食材をあたためるレンジ機能はありません。
オーブンレンジ(電子レンジ)タイプ
もうひとつが、コンベクション機能が付いたオーブンレンジ(電子レンジ)です。
東芝の「石窯ドーム(ER-TD7000)」や、パナソニックの「ビストロ(NE-BS907)」、シャープの「ヘルシオ(AX-XJ600)」などがこちらになります。
特徴としては、熱の立ち上がりにやや時間がかかるものの、高火力で保温性も高いため、お菓子作りやパン作りに向いています。2段になっているものも多いので、一度にたくさん焼くことができる利点もあります。
熱風コンベクション方式を採用したオーブン機能にスチーム機能も付いた、「過熱水蒸気オーブンレンジ」「スチームオーブンレンジ」という分類になっていることが多いですが、コンベクションオーブンとも呼ばれることがあります。
オーブンレンジなので、もちろんレンジ機能もあります。
スチームコンベクションオーブン(業務用)
もうひとつ、「スチームコンベクションオーブン」というものもあるので、余計にややこしいのですが、こちらは業務用のものがほとんどになります。
ちなみに、タイガーから出ている「スチームコンベクションオーブン」は、オーブントースタータイプのスチーム機能が付いたコンベクションオーブンに分類されます。水を入れるタンクが付いているので、庫内に水皿を置くタイプより本格的なスチーム機能です。
このように、「コンベクションオーブン」と言ってもそれぞれで機能が違うので、コンベクションオーブンでご飯が温められるのか?、という疑問に対しての答が違ってきます。
電子レンジの機能が付いているコンベクションオーブンなら、もちろんご飯を温められます。スチーム機能が付いているものが多いので、ご飯や肉まんなどをラップなしでスチームで温めてくれる機能が付いているものもあります。
ただ、オーヤマくんのような「オーブントースター」に分類されるものは、当たり前ですが、電子レンジと同じように、ラップをしたままのごはんや、プラスチック容器に入ったご飯を入れて加熱すると、ラップや容器が溶けてしまいます。
また、デロンギのコンベクションオーブンには解凍機能がありますが、ヒーターを付けずにファンだけで自然解凍を促す機能で、温めることまではできません。
普通のコンベクションオーブンはご飯を温められない?
レンジ機能が付いていれば、ご飯のあたためができるのは当たり前ですが、オーブントースターにコンベクション機能が付いた、いわゆる普通の「コンベクションオーブン」では、ご飯を温めることはできないのでしょうか。
例えば、我が家で愛用中のアイリスオーヤマのコンベクションオーブン、通称「オーヤマくん」は、ファンが付いている特性を生かし、ムラなく加熱することができます。
また、上下のヒーターだけでなく、上だけ、下だけ、という切り替えもできるので、グリル機能や煮込み料理も可能なんですね。
焼くのが得意なコンベクションオーブンですが、もちろん、お惣菜なんかの温めもお手の物。中はしっとり、外はサクッ、カリッなんてとっても上手に温めてくれます。
我が家のオーヤマくんはさらにスチームトースト機能も付いているので、しっとりもっちりなトーストも楽しめます。
これらは電子レンジにはかなわない機能です。
ここまで機能的だと、「コンベクションオーブンでご飯も温められるのでは・・・?」と期待してしまいますが、オーヤマくん程度のリーズナブルな価格帯のものであれば、コンベクション、オーブン、グリル、スローベーク(煮込み)といった機能があるだけで十分コスパがいいのは確かなのです。
コンベクションオーブンと言っても、あくまで「オーブントースター」である、ということは理解しておかなくてはなりません。
リーズナブルなコンベクションオーブンに、電子レンジのような「あたため」の機能も求めるのは無理なのか・・・
そうあきらめるのはまだ早いです!
単機能の電子レンジを買い足す方が早いのは確かであるものの、身近にあるものを利用したり便利グッズを使えば、「コンベクションオーブンからほかほかご飯」も夢ではありませんよ。
コンベクションオーブンでご飯を温める方法
いわゆるトースタータイプのコンベクションオーブンは「焼く」機能がメインであるため、ご飯そのままをチンして温めるということはさすがにできませんが、あるものを使えばできないことはないようです。
そのやり方とは、アルミホイルを使う方法です。
アルミホイルに包んでご飯を温める方法
アルミホイルに冷やごはんを包み、コンベクションオーブンに入れて加熱します。
なるべく均等に加熱されるように平たくした方がいいです。
熱源に近いため「蒸し焼き」状態になるので、あまり高温ではなく、低温にしてじっくりと温めるというイメージです。
ただ、デメリットとして時間がかかりますし、電気代も気になるところです。
それに冷凍したご飯なら、あらかじめ冷凍庫から取り出して自然解凍させておく手間がかかります。
電子レンジと同じ原理で温めることはできないので、短時間で温めたい場合は向いていない方法です。
番外編:お鍋を使ってご飯を温める方法
コンベクションオーブンでご飯を温めることは、なかなか難しいと感じるのではないでしょうか。
これは我が家でやっている方法ですが、コンベクションオーブンを使わず、家にあるお鍋とステンレス製のざるを使って「蒸す」方法です。
お鍋にお湯を少量入れて沸かし、その上にステンレス製のざるを逆さまにして置きます。ラップに包んであるご飯をざるの上に置いて、15~20分ほど弱火で蒸します。
アツアツになるので、取り出す時はやけどに要注意です。
ただ、これも電子レンジの温め機能の早さには到底かなわず、道具を使うという手間や火加減を見守る時間もかかります。
コンベクションオーブンでご飯を炊くことができる便利グッズ
アルミホイルを使ったり、お鍋やざるなど家庭にあるものでご飯を温める方法はありますが、やはりそれなりに時間や手間がかかってしまいますね。
朝などの忙しい時間帯や、子どもからの「ごはんまだ?」攻撃には不向きかもしれません。
でも、そんな時にも大活躍してくれそうなグッズを見つけてしまいました。
それがこちら。
オーブントースターでご飯が炊けるという「トースターパン」のご飯専用「ライスクッカー」という商品です。
もちろん、コンベクションオーブンのファン機能をオフにすれば、コンベクションオーブンでも使えます。
ショップさんに問い合わせたところ、焦げ付いてしまうため、残念ながらご飯の温めには使えないとのことでした。
でも、炊飯が15分~20分程度でできるそうなので、コンベクションオーブンで、しかも短時間でおいしい炊き立てご飯が食べられるなんて画期的ですし、これならご飯を温めるよりいいかもしれませんね。
こちらのライスクッカーはごはん用となっていますが、丸い形状で炊きあがったご飯がすくいやすいというだけで「トースターパン」と同じ機能のものです。
もちろん炊飯だけでなく、焼き物や煮物など、いろいろな料理に使うこともできます。
なので、そのままご飯を温めることはできなくても、冷やごはんにチーズ&ホワイトソースをのせてドリア、水を加えておかゆ、だし汁と具を加えて雑炊、などの料理にすることはできますね。
大きめサイズなので、手作りパンを焼くときにも使えるのも嬉しいポイント。
少量のご飯を炊いたり、ちょっとおためしというなら、こちらのコンパクトサイズのトースターパンの方が使い勝手がいいかもしれません。
まとめ
コンベクションオーブンでご飯を温めることは、電子レンジの機能が付いたコンベクションオーブン(高機能電子レンジ)ならできます。
ただ、ごく普通のコンベクションオーブン(オーブントースタータイプ)では、ご飯を温めることはできないわけではないですが、電子レンジのように短時間でムラなく加熱することは難しいです。
電子レンジ機能の付いていないコンベクションオーブンを買ってから、「ご飯も温めたかったのに…」と後悔することを防ぐには、価格だけでなく使いたい目的に合わせてコンベクションオーブンの機種を選ぶことも大切です。
もしすでにコンベクションオーブンを買ってしまって、温め機能も頻繁に使いたいのであれば、素直に単機能の電子レンジを追加で購入することをおすすめします。
電子レンジでなければ、コンベクションオーブンでもすぐにご飯を炊くことができるライスクッカー(トースターパン)も常備しておくと、いざという時、スピーディーに炊き立てご飯が食べることができるので安心ですね。
もしコンベクションオーブンの購入を検討しているなら、「オーヤマくん」の愛称で人気を集めているアイリスオーヤマのコンベクションオーブンがおすすめです。
実際に購入して使っていますが、トーストが劇的に美味しくなり、料理のレパートリーも増えたので、オーヤマくんを買って正解でした!
オーヤマくんを使ってわかったメリットやデメリットなどもまとめてますので、詳しくはこちらのレビュー記事をご覧ください。
今回はコンベクションオーブンのご飯温めに関する情報について書きましたが、今後もスチコンのご飯の温め方やオーブントースターでご飯を温めるやり方、冷凍ご飯 や冷やご飯の温め方のコツなども紹介していけたらと思います。
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