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塩味=「えんみ」は気持ち悪い!どっちが正しい?いつからよく使うようになった?

塩味と「えんみ」どっちが正しい使い方か調査! 料理・食べ物

最近、芸能人の食リポなどでよく聞くようになった「えんみ」という表現に、おかしいなと感じることがありませんか?

例えば、「えんみが効いていておいしいですね~!」「えんみがちょうどいいです」のような。

塩味(しおあじ)のことを意味するのは理解できても、「えんみ」という読み方をするのはどうしてもなじめない、気持ち悪いと感じる人も少なくないかもしれません。

一般的には、私たちは塩味のことを「しおあじ」という読み方をするのに慣れているからですが、

  • えんみしおあじどっちが正しい使い方なのか
  • 塩加減やしょっぱいという意味で使うのは間違いではないのか
  • いつからよく使うようになったのか

調べてみました。

調べてみると、塩味(しおあじ)のことを「えんみ」という読み方をするのは、誰からいつから広まったのか?についてもわかってきましたよ。

ぜひ最後までご覧くださいね。


塩味と「えんみ」どっちが正しい使い方?

まず結論から言うと、塩味と「えんみ」どっちが正しいのか?については「どちらも正しい」が正解です。

塩味の読み方と意味

なぜなら「塩味」というのは、辞書にも載っている昔からの

  • しおあじ
  • えんみ
  • しおみ

という3つの読み方があるからです。

ただ、本来の意味や使い方はそれぞれ違います。

  • しおあじ⇒塩で付けた味。
  • えんみ⇒料理での塩のきかせ加減。塩加減
  • しおみ⇒塩の入った味。しおあじ。

意味からすると「しおあじ=しおみ」であると考えられますが、「えんみ」については料理の塩加減のことを言っているので、意味合いが異なります。

塩加減という意味での「えんみ」の正しい使い方としては、「えんみがちょうどいい」「良いえんみ」というような表現になります。

また一方で、5つの味覚を指し示す「甘味(あまみ)、酸味(さんみ)、塩味(えんみ)、苦味(にがみ)、旨味(うまみ)」といった言葉は、食品学、栄養学などでは専門用語としてもともと使われています。

現在は、小学校の家庭科でも同じように「塩味=えんみ」と教わるようで、特に若い世代には違和感なく受け入れられているようです。

そういった背景からも、「えんみを感じる(しおあじを感じる)」「えんみが効いている(しおあじが効いている)」というような、「えんみ=しおあじ」という意味での使い方も間違っているとは言えない面もあります。

もともと日本語としても、食塩(しょくえん)、塩分(えんぶん)、減塩(げんえん)など、塩を音読みで「えん」と読むのにはなじみがあるものの、「えんみ」という表現に聞き慣れるには時間がかかりそうです。

塩味を「えんみ」誰がいつから使い始めた?

一般的にはなじみが薄い「えんみ」の表現はまちがった言葉ではありませんが、本来の正しい使い方としては「塩加減」という意味であることがわかりましたね。

では、「えんみ」という表現をよく聞くようになったきっかけはいつからなのか?気になって調べたところ、広げたのは誰か?いつごろか?についてのヒントを見つけました。

料理研究家・浜内千波さん出演のCM

テレビで2017年~に放送されていた、料理研究家の浜内千波さんが出演する理研「ノンオイルドレッシング」のCM。

実際の動画は現在見られないのですが、CMの中で『美味しさは、「旨味(うまみ)」「塩味(えんみ)」「酸味(さんみ)」「甘味(あまみ)」のバランスで決まります。』といったフレーズがあったようです。

この場合の「えんみ」は「塩加減」という意味合いというより、やっぱり「しおあじ」の意味に伝わる気がしませんか?

浜内さんは料理研究家なので「塩味=えんみ」という表現に違和感はなかったかもしれませんが、視聴者にはやはり違和感を感じていた人も多かったようです。

CMは繰り返し流されるものなので、いつの間にか「えんみ」という表現が広まった可能性がありますね。

大泉洋・戸次重幸(TEAM NACS/チームナックス)の北海道ローカル番組

知る人ぞ知る、北海道で2003年から放送されているローカル番組「おにぎりあたためますか」。

北海道出身のタレントで俳優の大泉さん、戸次さんが全国各地のとにかくおいしいものを食べまくる番組でもあり、食リポ要素が強い番組です。

管理人も生まれも育ちも北海道で今も在住ですが、幼少期から塩味を「えんみ」という使い方をしている人は周りにはいなかったですし、北海道ならではという地域差はないと考えられます。

今や「おにあた」は動画配信などで全国どこでも観ることはできますが、さすがにローカル番組が広めた、というのは無理があるのかなと個人的には思いますが、どうでしょうね(;^_^A

料理研究家のTV出演やSNS・YouTubeでの発信が増えた

どの番組、という訳ではありませんが、メディアにもよく登場する料理人や料理研究家などの専門家が料理用語でもある「えんみ」を広めた、と考えるのは自然なことでもあります。

2012年ごろに、料理研究家の森崎友紀さんが塩味を「えんみ」と言っていた、という情報がありました。

他にも、SNSやYouTubeで発信するアマチュアを含めた料理研究家も最近一気に増えたので、影響力のある人の発言や動画から浸透して広まっていった、という見方もできますね。

塩味と「えんみ」どっちが正しい使い方か調査!まとめ

本来の使い方として「えんみ」は料理の塩加減のことを意味しますが、塩味と「えんみ」、どちらも「しおあじ」という意味で通用するため、どちらも正しい使い方と言えます。

料理研究家やタレントさんなどのテレビに出ている芸能人が良く使っているのを耳にしますが、特に若い世代には「えんみ」が馴染んでいるようです。

「えんみ」は料理用語でもあるので「料理に詳しい」アピールにもなる、という考えもありますが、個人的には、最近の忖度表現のひとつなのかな、という気もしています。

テレビではっきりと味について言い切ってしまうことを避けるため、遠回しな表現でクッション的な意味合いで使うケースが多いのかな、という印象です。

料理人や料理研究家などの専門家が「えんみ」と表現するのは、プロなのでまだしっくりくるかもしれませんが…

タレントさんは「しおあじが効いていておいしい!」と言った方が、そのままの意味で通じやすい気がしますが、どうでしょう。

他にも本来とは違う意味で使われている日本語もたくさんあるので、今は「えんみ」に違和感を感じながらも、いつか普通に使われるようになる言葉なのかもしれませんね。

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