緊急事態宣言に伴って始まった臨時休校期間も長くなり、自宅で家庭学習を進めている小学生・中学生も多いことでしょう。
そこで、ラインズ株式会社が提供する「ラインズeライブラリアドバンス」(eライブラリ)が導入されている全国の各学校から、eライブラリ内の家庭学習サービスを使うようにすすめられていることもあります。
我が子の通う小中学校でも導入されていますが、eライブラリの家庭学習サービスについてはイマイチやり方がわからなくて困っているという声も聞きます。
そこでこの記事では、我が家で利用していて気づいたことや公式からの情報をもとに、eライブラリの家庭学習サービスのやり方についてわかりやすくまとめてみました。
公式ページを見てもよくわからないという方はぜひ参考にしてみてください。
eライブラリの始め方
まずはeライブラリの家庭学習サービスをはじめるにあたって、必要なものや準備などについて解説します。
eライブラリをはじめるにあたって必要なもの
・パソコン・スマホ・タブレットなどの端末
<推奨動作環境>
パソコン
【OS】Microsoft® Windows 8.1 / 10、iOS 9.3.5以上 , Android 5.0/5.1/6.0/7.0/8.0
【ブラウザ】Microsoft® Internet Explorer 11 ,Microsoft® Edge ,Google Chrome ,Safari(iOS版)
スマートフォン
【OS】iOS 9.3.5以上, Android 5.0/5.1/6.0/7.0/8.0
【ブラウザ】Safari(iOS版) , Chrome
eライブラリの家庭学習サービスは、インターネットに接続できる環境と端末があればドリル教材などを無料で使用できるというものです。
※利用に必要な端末やインターネット接続環境については自己負担になります。
学校コード・ID・パスワード
所属している学校から、あらかじめ決められた学校コード、IDとパスワードの情報をもらいます。IDやパスワードは個人に振り分けられたもので、自分で決められるものではありません。
学校コードは数字10ケタ、ID・パスワードは学校で使うeライブラリと同じものです。これらの情報がカードに印字されて個人に渡されていることが多いようです。
この学校コード、ID・パスワードがわからなければログインして利用することができませんのでご注意を!(わからない場合は学校に問い合わせを)
eライブラリの使い方
まずはeライブラリの家庭学習サービスのログインページに進みます。
このアドレス(https://katei.kodomo.ne.jp/)を直接ブラウザに入力してもいいですし、検索窓に「eライブラリ」と打ち込むと大体一番上に出てくるサイトに行けば接続することもできます。
続いて学校コード、IDとパスワードを入力してログイン(半角入力)したら、学習用のトップページにうつります。
トップページにある項目は以下の通りです。
- 利用者の名前
- 使い方
- 今日の日付
- 先生からの連絡
- スケジュール(今日・明日・明後日)
- 学ぶ(しっかり学習・楽しく学習)
- ゴーゴーサンセットタウン
- 英会話教材
- 【中学校の一部のみ表示】高校入試過去問、高校入試過去問データベース
- エデュテイメント(対戦!マラソンクイズ・東西対抗がくしゅう合戦)
- 明日の時間割
- 今日の習い事
こちらの学習用トップページから各項目にうつって学習を進めることができます。
ドリル学習の内容の他にも、学習に関わるスケジュール管理や、楽しんで学習に取り組める工夫がされていて頼もしいですね。それぞれどんなことができるかは次の項目で説明していきます。
eライブラリで「できること」
eライブラリには先ほどの項目でもお知らせしたとおりさまざまな機能がありますが、どんなことができるのか、主な内容についてご紹介します。
基本設定
トップページの一番上にある「基本設定」では、ニックネームや都道府県の設定ができます。エデュテイメントのコンテンツ「対戦!マラソンクイズ」「東西対抗がくしゅう合戦」の利用時に設定が必要になります。
しっかり学習
予習・復習ができるメインコンテンツとなるドリル学習はこちらでできます。
ドリル(単元学習)、解説教材、テーマ学習(小学3年生から中学3年生まで)の3本立てで、学習した内容は記録されます。
流れとしては、ドリル(単元学習)を選ぶ→学年・教科・単元・教材を選択→レベルを選んでドリル開始→間違えたところはリトライでやり直して「採点」で終わりです。
答えを自分で確認して振り返ったり、解説教材や確認問題、学習メモなどの機能や、学習の進み具合によって木が育つというしかけもあります。
解説教材や確認問題は、家庭で印刷してプリントアウトして活用することもできますよ。
教科書に沿った内容になっており、教科書から取り組む単元を選ぶこともできます。
楽しく学習
気軽に取り組める学習コンテンツがこちらです。
内容は、先生が作成した問題や過去に解いたことのある問題など毎日違った問題が出される「今日の一問」、制限時間内に連続して問題が解けるか挑戦できるゲーム感覚の「はやときチャレンジ」、都道府県の名前を覚えたり暗記するために単語帳として使える「いろいろカード帳」となっています。
今日の一問とはやときチャレンジは記録が残るので、月ごとに確認することができます。
ゴー!ゴー!サンセットタウン&英会話教材
新学習指導要領改定後の英語学習にも対応しており、イラストや動画で英語を学ぶことができます。音声も出るので、繰り返し聞いて英語を学ぶことができます。
高校入試過去問、高校入試過去問データベース
対応している中学校に限りますが、高校入試対策として全国の高校入試の過去問が提供されています。
難易度や出題頻度などに合わせた絞り込み機能もあるので、1・2年生でも活用しやすくなっています。印刷してプリントとして使うこともできますよ。
対戦!マラソンクイズ・東西対抗がくしゅう合戦
お楽しみのコンテンツ「エデュテイメント」は、ニックネームや住んでいる都道府県を基本設定で登録して利用します。やり方については「対戦!マラソンクイズ」を選んで「学習の流れ」で確認できます。
明日の時間割&今日の習い事
自分で時間割や習い事を設定します。設定した習い事は「スケジュール」の項目にも表示されるので、スケジュール管理として役に立ちます。
連絡メール2
こちらは家庭学習サービスとは別になりますが、「ラインズeライブラリアドバンス」のサービスの一つで、学校からの一斉メールなどが保護者に送られてくる仕組みです。メールアドレスの登録などが必要なため、利用したい場合は学校に問い合わせることをおすすめします。
eライブラリに関するQ&A
eライブラリに関しては、利用する時や使っているうちにわからなくなったり困ったりすることもあるようです。よくある疑問について調べてみました。
【ログインできなくて困っている】
学校コード・ID・パスワードがわからなくてログインできない場合は、管理しているのは学校なので学校に直接問い合わせて聞いてください。
学校コード・ID・パスワードを打ち込んでもログインできない場合は、接続しているページが間違っていたり、入力する時の数字やアルファベットの半角・大文字・小文字などの区別がついていない可能性があります。接続しているページのURLやキーボード入力の設定などを今一度確認してからやり直してみてください。
ログインページはこちらの「ラインズeライブラリアドバンス マルチブラウザ対応版」というタイトルの児童生徒用ページです。
【表示されている名前が違う】
学習トップページに表示されている名前が自分の名前やIDカードの名前と違う時は、管理しているのは学校なので学校に問い合わせてください。
【問題が表示されない】
問題が表示されない場合、そもそもの接続環境が整っていないことがまず考えられます。推奨されている接続環境については「eライブラリの始め方」の項目に書いてあるので確認してみてください。
他には、ページを更新する([Ctrl]キーを押しながらブラウザの[更新]ボタンをクリックもしくは[Ctrl]+[F5]キー)、キャッシュデータを消して再起動するなどしてもダメなら他のブラウザで試すことがおすすめされています。
【接続できない・重い】
特に休校中はアクセスが殺到している状況が続いているため、なかなかつながらず使えないという状況が続いているようです。
こちらの記事に対処法をいくつか書いていますので参考にしてみてください。
→eライブラリがつながらない時の対処法
【スマホは利用できる?】
利用推奨環境にあるスマートフォンならeライブラリを利用することはできます。
ただ、ドリル(単元学習)・解説教材・解説問題はスマホでも利用できますが、スマホだけ使えないコンテンツもあるので注意が必要です。例としては、いろいろカード帳、おさらいドリル、テーマ学習、ゴー!ゴー!サンセットタウンなどです。
【解決できない時は?】
いろいろ試しても解決できない時は、ヘルプデスクに連絡しましょう。メールのみの対応で、電話での問い合わせはできませんので注意してください。
【eライブラリヘルプデスクの連絡先(メールアドレス)】
el-help@education.jp
※平日9:00~17:00 対応
※メールには【学校名】【問い合わせ内容】を記入する必要があります。
まとめ
「ラインズeライブラリアドバンス」の始め方や使い方などのやり方について解説しました。
eライブラリは学校からIDやパスワードを提供されて無料で利用できるものですが、機能は意外と充実していますし、活用すれば家庭学習もはかどりそうです。
ただ、休校中はなかなかつながらなかったり、IDやパスワードがわからずログインできないといったことも起きています。学校に問い合わせたり自分で対処できることもありますが、つながらない問題はeライブラリのほうで対応中とのことですので、安定した接続になるようになるまで待つしかないようですね。
もしそれまで待てない!いうことであれば、無料で利用できるほかの学習サービスもあります。eライブラリにこだわらず、状況に合わせて検討してみるのもいいかもしれません。
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